2022年(父87歳)の冬に、夜間にトイレに行こうとしての転倒が相継ぎました。
父は夜間に7回もトイレに行くほどの夜間頻尿なのですが、冬になるとお腹が冷えるのか夜間のお通じもあり夜間にトイレへ行くことが増えました。
その際に転倒することが増えました。慌ててベッドから起きた時に、ふらついて足がもつれるという印象でした。
夜間のトイレの際に転倒
夜間、足元灯はつけているものの暗い部屋で、あわててトイレにいこうと急ぎ、転倒をすることで体にもかなり打ち身ができました。
ベッドからトイレは5〜6mの距離です。同じフロアにありますし、決して遠い距離ではありません。何をどうすれば良いのか全くわからなくなりました。
この頃、私は「地域包括支援センター」への相談を考えていたので、この痛々しい姿を写真に納めておきました。
「地域包括支援センター」は市町村ごとにいくつか設置されている機関で、高齢者の心配ごとの相談に乗ってくれる機関です。
主に健康についてのことにはなりますが、高齢者のことでお困りのことがあれば、お住まいの市町村の「地域包括支援センター」に相談をされるのをおすすめします。
最初に購入したのは4点足の杖でした
こちらが、転倒防止用に購入した杖です。実は少し足腰がおかしいと思ったときに内緒で買っておいて、私の部屋にしまってありました。
なんか、こういうのを買うのは「縁起でもない」という感じもしていましたが、でも、困ってからでは遅いと思って早めに買っておいた次第です。
ちなみに、外で使うことも想定して100円均一で椅子の足のキャップを買ってみたらぴったりだったので履かせてあります。
これを使い出してすぐは、すんなりと歩くことができ、これでうまくいくかに見えたのですが、一週間ほどでこの杖でもうまくいかなくなりました。
次にトライしたのはシニアカー
ブレーキ付きのシニアカーで、ブレーキをかけながらこのシニアカーに体重をかけてゆっくり歩くために購入しました。
このシニアカーを買う前に、介護用品レンタルのお店で相談したところ、「頭はトイレに行こうと思って、慌てて立ち上がるけれど、足の方の準備がまだできていないんですね」と教えてもらいました。
また、父は「トイレに行こうとするプライドがあるので、ポータブルトイレやおむつは受け入れないかもしれない」というものでした。
そこですすめられたのが、脇の下から人体をささえる歩行器でしたが、現品もなく本人の意向もわからなかったので、別のことにも使えそうなシニアカーを購入して帰りました。
しかし、これも使い出した数日はよかったのですが、シニアカーに頼りすぎて背の高い父では体が前傾し、うまく使えないことがわかりました。
やはり、脇の下から支える歩行器ではないとダメなのかとがっかりしました。
夜間のみポータブルトイレに
シニアカーでダメとなった時に、「地域包括支援センター」に連絡しました。
地域包括支援センターからは「介護保険」の申請をすすめられました。おそらく父は「介護」という言葉に敏感に反応すると思うと言ったところ…。
「介護保険の支援が受けられると、介護状態にならないためにリハビリなどの支援が受けられます」という前向きな言葉をいただき、それをそのまま父に伝えました。
父にこの言葉を伝えると、介護にならないために介護保険の申請をするということを了承してくれ、まずは、「地域包括支援センター」の方が自宅の状況を見に来てくれることにも同意し、介護保険の申請手続きをする運びになりました。
地域包括支援センターの方からは、父の夜間の転倒については、やはり危ないのでベッドの近くにポータブルトイレを置くことをすすめるということだったので、介護保険の申請結果を待たずにポータブルトイレを設置することになりました。
これで、ベッドからトイレの5〜7mが、1〜2mになりました。
すると、ポータブルトイレが設置された安心感からか、父は夜間にそれほどトイレに行かなくなり、夜間の転倒もなくなりました。
とはいえ、使いはじめの頃は朝4時のトイレはポータブルトイレではなく、家のトイレに行っていましたが使い始めて半年以上経った今は朝7時まではポータブルトイレを使用しています。
まとめ
今回は、父の夜間の転倒について書きました。ここでご紹介したかったことはこちらです。
・夜間あわててトイレに行こうとすると足の準備が間に合わず転倒する(準備運動ができればする) ・高齢者について困ったことがあれば、市町村の地域包括支援センターに連絡する ・介護保険は介護状態にならなくても使えるので早めに申請して活用するのがおすすめ |
父が、倒れている姿をみるのは痛々しく、起こしてあげようと思ってもなかなか起こせず苦労しました。
時に、転倒によりトイレに間に合わないことがあると、本人も大変傷ついていたので、できるだけ傷つけないように過ごしてもらえればと思いました。