高齢者の感音声難聴の方とのコミュニケーション方法は?良いツールを紹介します

高齢で難聴の父とのコミュニケーションの取り方はかなり難しいです。

大きな声を出していると、なんだか話が終わった後に相手を怒鳴りつけていたかのような罪悪感を感じる方は多いと思います。こんな時には、コミュニケーションにも配慮が必要だと感じますよね。

今回は、耳の悪い方とコミュニケーションを取るのに良い方法を紹介したいと思います。

耳の悪い方とコミュニケーションを取るのにおすすめの方法

  • 筆談でコミュニケーションを取る方法
  • 手話でコミュニケーションを取る方法
  • 声で頑張ってコミュニケーションを取る方法
  • ツールを使ってコミュニケーションを取る方法

私が難聴の父とコミュニケーションを取るのにはいくつかの方法を試しました。

それぞれに良いところも悪いところもありましたが、今回は試した方法を残念だった順にご紹介します。

最後に、とてもおすすめの情報がお伝えできます!!

筆談でコミュニケーションを取る方法

とても一般的な方法ですが、最初は通じない部分を筆談してコミュニケーションを取りました。

しかし、筆談は即時性がなく、話の内容を伝えるのに微妙な間が生じます。あとは、私の漢字の知識不足もあって、徐々に筆談することが少なくなってきました。

ただし、筆談はいざという時にとても強い手段なので、コミュニケーションとしてなくなることは無いように関じてはいます。

手話でコミュニケーションを取る方法

手話を試みたこともあります。

NHKの手話講座を録画して家族全員で見たのですが、高齢者には新しいことを覚えさせるのは難しいです。さらに覚えようとしている人が耳が聞こえづらいという状態でテレビを見てのお勉強もままなりませんでした。

なお、「水」「コーヒー」「紅茶」のような物と手話が想像できやすいものは覚えることはでき、よく使っていたのですが、「あいうえお」や「123」みたいなものを覚えるのはなかなか大変でした。

そのため、私たちは手話の学習からは遠ざかってしまいました。

けれど、手話は必要性を感じる前に準備しておくことで、高齢の感音性難聴の良い解決方法になるかもしれません。

ちなみに、私たちには手話は使いこなせませんでしたが、手話のようなハンドサインはとても有効と感じました。

例えば、「ご飯(の準備ができたよ)」「血圧(を測って)」「お風呂(の準備ができました)」など、よく使うもののハンドサインを決めることで意思疎通はスムーズになりました。

これは、特に相互にハンドサインを決めなくても、私の方からいつも同じハンドサインを送ることで徐々に馴染んでいったので、ハンドサインは困ってからでも取り入れやすいかもしれません。

声で頑張ってコミュニケーションを取る方法

普段のちょっとした時って、どうしても声でコミュニケーション取るしかない時もあります。

でもすぐに「え?」って聞き返されて、大声で返事をしなくてはいけなくなり気持ちが萎えてしまったりもします。

でも、声でコミュニケーションを取る場合には、大きな声を出さなくてもちょっとしたコツで伝わりやすくなるんです。

これは、補聴器外来の方に教えていただいたコツです。

  • 低い声で話す
  • ゆっくり話す

たったこの2点です。ぜひ、試してみてください。

イメージは、戦場カメラマンの渡部陽一さん。彼の話し方を真似て話してみてください。本当に大きな声を出さなくても通じやすくなるんです。

耳の悪い人は、高い周波数の音が聞き取りにくくなることが多いようなので、大きい声でも女性のキンキン声は聞こえないのです。また、脳の処理も遅くなっているのでゆっくりと語りかけてください。

また、周りがうるさかったり他の人が同時に話していたりすると、通じなくなります。一気に同じ音量で音が入るとどれに注力するかがわかりづらくなるんですね。

他の人が話しかけている時には口を挟まないというのも。聴力障害の方へは大切な配慮かと思います。

ツールを使ってコミュニケーションを取る方法

実は、父と私が使っているコミュニケーションツールは最強のような気がします!

必要なのはなんと、通信環境の整ったアンドロイドスマホ一台です。キャリアに接続しているか、wifiに接続していれば使用できます。

アンドロイドスマホの「音声文字変換」という無料アプリを使うだけです。耳の悪い方に画面を見せながら普通に話すだけで、すぐに上の画像上に話した言葉を文字化してくれます。

画面の色(白か黒)、表示される文字の大きさなどが選べるので視認性もとても良いのです。歳を取ると耳だけでなく目もみづらくなってしまう場合もあるので文字が見やすいのも助かります。

最近のテレビドラマで、他の文字化アプリを使っているシーンを見かけますが、そのアプリの文字のサイズだと、高齢者には読みづらかったのです。そのため、我が家では「音声文字変換」というアプリを使っています。

これを持っていれば、病院に行っても医師の説明を本人が理解することができ、自分の症状も理解し治療についても自分で決めることができるんです。

ちなみに、このアプリを病院で使うと、必ず先生や看護師さんに「それなんですか?」と聞かれます。病院では便利に使えそうなアイテムとは認識されるようです。

興味のある方は、下のリンクからダウンロードなさってください。

まとめ

今回は耳の悪い方とのコミュニケーションの取り方について書いてみました。

  • 耳の悪い方と話すときは「低めの声」で「ゆっくり」と話す。
  • よく使う言葉はハンドサインを決める。
  • 込み入った話をする場合には、スマホアプリ「音声文字変換」がおすすめ。

話していて、「え?」っと聞き替えされると、そこから大きな声を出して話すのは、こちらも負担ですよね。すべてのコミュニケーション手段がこちらに委ねられているのも、なかなかの精神的負担があります。

とはいえ、コミュニケーションを放棄するわけにはいきません。そのため、意識して「低い声でゆっくり話してあげる」というのはひとつの選択肢です。

また、声をその場で文字化してくれるアプリは変換ミスもありますが、筆談よりも即時生に優れていて便利です。スマホの文字が読める程度の視力があれば、スマホアプリも試すこともおすすめします。