①前立腺の話:前立腺肥大に引き続き前立腺癌の疑いが!

今回は3回のシリーズで書きます。

父は2015年くらいから頻尿で泌尿器科に通うようになりましたが、これは前立腺肥大が原因でした。

前立腺肥大は、頻尿などの症状が起こるため、他の方にはなかなか相談しづらい症状が起きますが、お小水のことで気になったら早めに泌尿器科を受診されることをおすすめします。

こちらでは、父が前立腺肥大になったと気づくまでの経緯と、気付いてからの対策をご紹介します。

こちらの記事は3回シリーズになり、この記事の続きはこちらの2記事になります。よろしければ合わせてお読みください。

前立腺肥大とは

まず、前立腺ですが、男性にしかない生殖器のひとつで、前立腺液といわれる精液の一部を作り、精子に栄養を与えたり、精子を保護する役割をする臓器です。

前立腺は直腸と恥骨の間にあり、膀胱の出口で尿道を取り囲んでいます。

その前立腺が肥大することで尿道を圧迫して尿が出にくくなる病気を前立腺肥大症というそうです。

通常の前立腺の大きさはクルミくらいの大きさですが、これが肥大してくると鶏卵大以上になり、症状が進むと尿が全くでなくなる事もあるという病気です。

前立腺肥大の原因は

前立腺が肥大する理由はわかってないそうですが、加齢が関係あるようで、高齢になるほど前立腺肥大になる人の割合が多いそうです。

厳密には違いますが、前立腺肥大の割合はおおよその数字で言うと50代男性の50%、60代男性の60%。。。というように年齢と割合が同程度になっています。

これは大まかな数字です。そのため、100歳以上の人は100%という意味ではないので、その辺りはご留意ください。

前立腺肥大の症状は

・頻尿
・お小水が出るまで時間がかかる
・1回に出るお小水の量が少ない

前立腺肥大の症状としては、頻尿・お小水が出るまで時間がかかる・1回に出るお小水の量が少ないなどがあるそうで、やはり父の場合もこのような症状が出ていました。

前立腺肥大と診断されるまでは、「加齢で膀胱が硬くなり尿がたくさん溜められない」せいか、「前立腺肥大」かが疑われました。

おそらく、どちらの場合でも行われると思うのですが、現状把握として父は、1日に飲んだ水分の量と、毎回のお小水を計量カップで測って記録しながら、様々な頻尿の薬を試していました。

夜間頻尿になっていた

こうした水分量の記録でわかったことは、父は昼間にはほとんどトイレに行かず、夜間に5〜7回トイレに行く夜間頻尿だったということです。

例えば、7時間寝るとしたら1時間以上継続して眠っていないということになります。確かに、昼間はウトウトすることが多かったのです。

また、昼間は1回に出るお小水の量もとても少なかったです。夜は就寝後1時間くらいしてから多くのお小水が出ていました。

夜間頻尿の対策としては、テレビなどでも様々取り上げられていますが

・水分を取りすぎないようにする
・体を冷やさないように夏でも必ず湯船に浸かる
・足に浮腫をためないよう夕方に歩く
・足に浮腫をためないよう可能な限り着圧ソックスを履く

などがあるそうで、これらをできるだけ試しました。

昼間に足に水分が溜まって足が浮腫むと、ベッドに入って横になったあとに足から水分が体に戻ってトイレに行きやすくなるという仮説から浮腫をためないことを試しました。

また、夜間頻尿で寝室からトイレまでの暗い中での移動は危ないので、寝室とトイレの間の同線からつまづくような障害物を撤去し、同線となる部分には一晩中点灯しておきました。

幸い、父の部屋からトイレまでの同線には、調光機付きの電気がついていたので、同じ部屋で寝ている母に眩しさを与えずに父も暗さを感じずに夜間でもトイレに行くことができるようなりました。

じつは、それまでも暗い中でトイレに行こうとして転倒してしまったことがあり、骨折などしたら怖いなと思っていましたので、できるだけ転びづらい環境を整えたという感じです。

転倒や尻餅をついて骨折すると部位によっては歩けなくなったりもします。夜間頻尿のご家族をお持ちの方は、是非安全に配慮してあげてください。

前立腺癌の疑いが!

こうして、前立腺肥大の頻尿の対策をしながら過ごしていると、前立腺癌の疑いが出てきました。

前立腺肥大と前立腺癌は別の病気で前立腺肥大から前立腺癌になるようなことはないのですが、血液検査で少量ながら腫瘍マーカーが出たために、直腸内触診をしたところ前立腺にしこりがあったそうです。

これを受けて、前立腺癌かどうかを見極めるために生検を受けることになりました。この生検で少し問題が起こったりしたので、こちらは次回書くことにします。

まとめ

前立腺肥大に最初に気づいたのは「頻尿」「お小水の出が悪い」などの症状からです。

これらの症状は、前立腺肥大の他に「過活動膀胱」や高齢で「膀胱の柔軟性が失われてしまった」ことでも起こるそうです。原因にあった対応で改善が必要になるのかと思います。

お小水の悩みが少し続くようであれば、早めに泌尿器科を受診されることをおすすめします。

こちらの記事は3回シリーズになっています。続きの記事はこちらになりますので、よろしければ合わせてお読みください。