父は、脳幹に酸素がいかなくなるので、激しい動きや突然動くと息が切れて失神することがあります。
ゆっくりであれば、散歩もできるのですが入り口に段があって車椅子から立ち上がる必要のあるお店や病院には行きづらい状態です。
そんな中で、先日入れ歯が壊れてしまいました。歯医者さんの入り口には段があり靴を履き替えるので車椅子では入れません。
入れ歯が壊れたのに近所の歯科医院にいけない!
父の入れ歯が壊れました。
父は歩いて歯医者にはいけません。かかりつけ医は家の近所なので、車椅子ででも連れて行けるのですが、
父のかかりつけ医は、靴を脱いでスリッパに履き替えるのです。
しかも、入り口にかなりの段があり車椅子を入れることもできず、歯医者に通院できない事実を突きつけられました。
壊れた入れ歯
父の入れ歯の壊れ方というのがこちらです。
上側の入れ歯で、上顎に当たる部分にポッカリと穴が開いてしまいました。
上顎の入れ歯は上顎に陰圧でくっつくのですが、陰圧というのは吸盤の原理のことです。
外すときには少しずらして隙間を作って空気を入れてあげれば簡単に外れます。
しっかりと陰圧がかかる型取りをしてくれたという素晴らしい型取りだったのですが、そのために入れ歯の薄い部分に穴があいてしまったということです。
結果的には作ってくださった歯医者さんに持参して穴を埋めていただきました。(写真がブレててすみません。。)
しかし、穴を塞いでも周辺に負荷がかかってしまい、さらに穴が大きくなるという惨事が数回あり
今は、少し厚めに補修していただき現在では快適に暮らしています。
ただ、次回壊れたら。。など思い悩むところも多く、今回は先生のご厚意で直していたただきましたが、次回からは訪問医療の先生をお願いすることも考えなくてはいけません。
父の歯の治療の経緯
最近では8020とか言ったり、できるだけ歯は抜かない方が良いなどと言われています。
父は、「できるだけ歯は抜かない方が良い」という言葉を鵜呑みにして、グラグラ揺れる歯を無理やり残していたのです。
グラグラ揺れる上部の前歯4本を補強のためにセメントで接着して無理やり残していたのです。
上の歯は4本まとめて揺れていたやめに、下の歯とうまく組み合わさらない状態でした。
そのため、上の歯が前に出てしまい下の歯が上の歯の裏側に当たる形になっていました。この癖が残っていて下の歯が上部の入れ歯の天井に当たっていました。
この癖が、今回入れ歯を壊した原因のひとつでもありました。
また、下の入れ歯が上の自分の歯を削ってしまったり、揺れるままに無理やり使っていた接着した4本の歯のうち1本も折れてしまいました。
それがこちらのレントゲンです。
父は耳が悪かったのですが、一人で歯医者に行っていました。
あるときから、お医者さんの対応に違和感を覚えて、私も一緒に伺ってみると抜歯の勧めを断って歯の状態が非常に悪くなっているということがわかりました。
父はこの時にはかろううじて歩くことはできるという状態で、かなり体力はない状態でしたが、前歯4本を抜かなくてはいけないこと(これを抜くと父の上の歯は全てなくなります)を決心せざるを得ませんでした。
歯医者さんでは歯を抜いた時を想定して入れ歯を作っていただき、その出来上がりを待って抜歯をしました。
抜歯当日に入れ歯を入れてもらうことができました。
しかし、抜歯2日目以降は腫れてしまい1週間程度は入れ歯を使わずに、歯がなくても食べられる食事を強いられました。
が、幸にして、それほど体力の低下もなくスムーズに入れ歯に移行することができました。
しかし、抜歯など今やるか後でやるか悩むことは、早めに対応しておくのが良そうですね。体力がなくなってからでは大変です。
まとめ
今回の父の入れ歯が壊れた件でお伝えしたかった件はこちらです。
・歯は抜かない方が良いけれど医師が抜歯をすすめた時はきちんと理由がある ・抜歯や手術などは先延ばしせず体力のある時にしておく ・かかりつけ医は車椅子で入りやすいところが良いと思う ・状況に応じて訪問医療を選択する |
今回は、歯医者の受付の方に訪問医療のお医者さんを紹介していただく手筈になっていましたが、先生のご厚意で直していただけました。
でも、準備はしておくにこちらことはないですね。
【参考】入れ歯の父に役立ったもの
父の揺れる前歯を抜く時には、「前歯でいろいろなものが噛み切れるようになる」と思っていたのですが、上部の入れ歯は前歯で強く噛むと陰圧が抜けちゃうのだそうです。大きな誤算でした。
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