難聴の父にスマホは必要?できるだけ低予算で運用したい!キャリアから格安SIMへ

難聴になる前、父はdocomoのらくらくスマホを使っていました。

スマホの通信料は毎月7,000円程度、母と合わせると毎月15,000円程度が必要になります。

難聴になって通話ができない父にとって、どのような選択が良いのでしょうか。

今回は、父のスマホについて検討した経緯を書きたいと思います。

Docomoでは聴覚障害者に対する「ハーティ割引」という割引がある

両親が使ってるキャリアはDocomoでした。

Docomoでは「ハーティ割引」という制度があります。身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳などの交付を受けている方は、携帯電話の基本使用料や各種サービスの月額使用料などの割引があるんです。

「ハーティ割引」の対象者

・身体障がい者手帳※1(「赤い手帳」と呼ばれる場合もあります)
・療育手帳※1(「愛の手帳」「緑の手帳」と呼ばれる場合もあります)
・精神障がい者保健福祉手帳※1(「障がい者手帳」と呼ばれる場合もあります)
・特定疾患医療受給者証※2
・特定疾患登録者証※2
・特定医療費(指定難病)受給者証※2ドコモショップ、量販店、一般代理店や、スマートフォン向け障害者手帳アプリ「ミライロID別ウインドウが開きます」でも受付可能です。
発行元により名称が異なる場合があります。
交付を受けているご本人が契約者名義またはご利用者として登録されている方で、お一人さま1回線のみ割引を適用できます(同一月内で1回線のみ割引適用可能です。すでに他回線で「ハーティ割引」を適用されている場合、適用中の「ハーティ割引」を廃止後、新たな回線を「翌月から適用」でお申込みいただきます。)
手帳・証明書の内容に次の変更が生じた場合は、ドコモ インフォメーションセンターまたはお近くのドコモショップ/d garden別ウインドウが開きますなどへお申出ください。
記載事項(手帳・証明書番号、発行元自治体)に変更が生じた場合
手帳・証明書の交付基準に該当せず、手帳・証明書を返還された場合

引用元:docomo

ハーティ割引の対象者は上記のようになっています。

Docomoと契約されている方に障害があれば、1回線のみ割引の対象になります。

聴覚障害でなくても、障害があれば高齢者でなくても割引になりますし、契約者に障害があれば利用者に障害がなくても対象になります。

ドコモショップ、量販店、一般代理店では、スマートフォン向け障害者手帳アプリ「ミライロID」でも申請ができますし、郵送での申請もできます。

ハーティ割引の割引内容

毎月の携帯電話の基本使用料が割引

・「spモード」や留守番電話などの月額使用料が60%割引
・テレビ電話通信料が割引
・「新規契約※3」「名義変更※3」「機種変更」「契約変更」の各種お手続きの手数料が無料
・スマホやタブレットの初期設定をドコモショップスタッフがサポートする、「初期設定サポート」が無料
・電話番号案内「104」への通話料・番号案内料が無料

「ハーティ割引」のお申込みと同時に手続きをされた場合のみ。
「ハーティ割引」は、お申込み当日の料金(翌月請求)から適用となります。
通話・通信料割引はお申込み後から適用となります。

引用元:docomo

いろいろ割引が多いのですが、ハーティ割の場合年間割引の対象にはならないので、年契約ではなく毎月の契約になります。

また、電話通話料などは無料なのですが、父の場合は耳が悪いので通話はほぼ使えませんが、よくお話をされる方であればかなりお得になるかと思います。

楽天モバイルに乗り換えた方が安かった

実際にハーティ割引を使って運用をしてみました。

ですが、父が契約している父と母の分の父の分のみ基本料金が割引になっても、それほど割引されているように感じなかったため、結局、私が利用していた当時格安SIMだった「楽天モバイル」に乗り換えました。

もともと、両親がDocomoから乗り換えたくなかった理由は2つありました。

・docomoのメールアドレスの利用を続けたい
・らくらくスマホを使いたい

私たちが悩んでいた時期は楽天モバイルの月額が無料で、私が楽天モバイルを使っていたことから、家族が楽天モバイルに乗り換えると多くの特典があったため、楽天モバイルに乗り換えることを決めた次第です。

【楽天モバイルのお得】
・楽天モバイルの月額が無料だった(当時:現在は通話料無料で月額税込1,078円)
・楽天モバイルへの紹介で私と新規入会者に楽天ポイントがもらえた
・新規入会者はスマホの購入料金とほぼ同額の楽天ポイントがもらえた

【両親の妥協ポイント】
・らくらくスマホは使えないが、高齢者でも使いやすい画面が表示できるスマホがあった
・メールアドレスはdocomoからGmailに変更
・スマホの設定や利用方法は私が支援する

現在の楽天モバイルの料金体系

携帯キャリアの料金体系はいろいろ難しいものですが、楽天モバイルは簡単です。

月額最大で税込3,278円、最低で1,078円となっています。これは、ネットなどを見たキャリア経由のデータ通信量によって価格がかわるという意味でwifiに繋いで使う場合にはデータ量は使用されません。

電話機能は楽天の独自のアプリを使うことで無料で通話することができます。

お家にwi-fiがある。もしくはほどんどデータ通信をしないといった場合には、1,078円のみで運用することができます。

つまり、元々両親2人で月に15,000円かかっていた通信費が約2,000円となり、年間で10万円以上の節約となったわけです。

ちなみに通信費以外にかかる費用はオプションなどの料金と、スマホなどの本体代のみとなります。

楽天モバイルの申し込み方

楽天モバイルの申し込み画面を開く
②料金プラン・オプションを選択する
③楽天会員に登録または楽天IDでログインする
④内容を確認
⑤紹介コード「C0002923681」を入力し申し込み完了

楽天モバイルの申し込み方はこちらのようになります。上記の紹介コードは私のコードになりますが、こちらを入力されると「3,000円分の楽天ポイントが付与されますので、ぜひご利用ください。

なお、申し込み時には以下を使いますので、申込前に揃えておくと便利ですよ。

・本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
・楽天会員ユーザID/パスワード
・クレジットカード/銀行口座

結局、両親は楽天モバイルへの切り替えで、新しいスマホを購入するために35,000円ずつほどの出費(ふたりで7万円程度)の出費がありましたが、楽天ポイントが戻ってきたので実質無料に近い形で乗り換えをすることができました。

でも、興味深かったのは乗り換えた後、使えなくなった「らくらくスマホ」がかなり高額で売れたことなんです。

使わなくなったスマホや携帯はメルカリで売れる

両親が使っていたのが「らくらくスマホ」でしたが、その前に「らくらくホン」も利用していました。

もう、乗り換えた楽天モバイルではそれらは使えないので、家に保管する必要もないためメルカリで売ることにしました。

そうすると、「らくらくスマホ」「らくらくホン」というのは他のスマホよりも需要があるようで、いきなり高額で売れたのです。

そのため、私が以前に使っていたスマホなども売りに出すことにしました。私のスマホの中には画面の割れたスマホもありましたが1,000円以上の値段で販売することができたのには驚きました。

らくらくスマホ2機・らくらくホン1機と古いスマホ数台で35,000円ほどで売り上げることができました。

電源が入るスマホは何かあった時の予備1台を残して全て販売し、電源が入らないものはdocomoに持っていって物理的に破壊してもらいました。

ちなみに1台残した理由は、現在使っているスマホが破損などで使えなくなった時に利用するためです。こうして残しておくことで端末補償オプションに入る必要もなくなります。

Docomoから楽天モバイルに乗り換えてメルカリで売るまでの流れ

今回、私たちがdocomoから楽天モバイルに乗り換えて、利用できなくなったスマホをメルカリで販売しました。こちらでは、この流れを紹介します。

基本的にどこのキャリからの乗り換えでもほぼ同じ流れで乗り換えを行うことができますので、参考になさってください。

Docomoから乗り換えるために行ったこと

  1. スマホのSIMロック解除
  2. MNP予約番号を取得する

docomoで行ったのはこちらの2点です。

1.スマホのSIMロックを解除する

スマホを次の通信会社で使う場合や、メルカリで売ってしまおうと考えている場合には、まずSIMロックの解除を行います。

SIMというのは、自分の電話番号をどの通信会社を使って利用するかということを決めるものです。基本的にdocomoで販売されたスマホはdocomoでしか利用できませんが、SIMロックを解除することで、どのキャリアででも使えるようになります。

SIMロック解除はdocomoの店舗であれば必ずやってもらえますが、手数料3,000円がかかります。店舗ではなく、公式サイトから行う場合は無料です。

SIMロック解除の条件が整ったら、スマホの側から操作をする場合もあります。「SIMロック解除+スマホの型式」で検索するとSIMロック解除の手順が出てきますので、SIMロックを解除しましょう。

2.MNP予約番号を取得する

次に、MNP(マルチナンバーポータビリティ)の予約番号をdocomoで発行してもらいます。

こちらは、自分の今の番号を他のキャリアでも利用するための手順になります。docomoでNMP予約番号をもらって、楽天モバイルにNMP予約番号を伝えることで今までの電話番号が利用できるのです。

そのため、前の番号はもう使わず新しい電話番号を利用する場合にはこの手続きは不要になります。

docomoの場合は店舗・公式サイト・電話でも発行が可能です。

NMP予約番号の有効期限は15日間です。予約番号を発行したら早めに次のキャリアに申し込みましょう。15日間を越えると予約番号が無効になるだけで特に何もありません。

他のキャリアに乗り換えてdocomoの解約が決まったら、翌月に残っていた支払いの請求があり、これでdocomoの全ての手続きが終わりになります。

楽天モバイルへの乗り換えで行ったこと

  1. 楽天モバイルの申し込み
  2. SIMやスマホ本体の受け取り
  3. SIMの開通

楽天モバイルへの乗り換えで行うことは3つです。

1.楽天モバイルの申し込み

楽天モバイルに公式サイトや店舗から申し込みます。

店舗は日時の予約をしてからでないと対応してもらえないので、公式サイトからの申し込みがおすすめです。公式サイトからの申し込み方は上の項目でも書きましたが、「身分証明書」「楽天のID・パスワード」「クレジットカード」を使います。

申し込みですが、プランはひとつなので迷わないのですが、申し込み時にスマホ本体を購入するべきかどうか悩むかと思います。スマホ本体は申し込み時に購入するのが一番安いので一緒にスマホを購入するのがおすすめです。

今まで使っていたスマホを使い続ける場合でも、入会時の安い時期にスマホを購入しておくと後から代替え機に使ったり、不要になればメルカリなどで販売することもできるのでおすすめです。

オプションはいろいろありますが、私はひとつも入っていません。スマホの代替え機に関しては使える古いスマホを1台準備しておいて何かあったら一時的にそちらを使えますので端末補償にも入っていません。

2.SIMやスマホ本体の受け取り

申し込みをしたら1〜2日でSIMとスマホが宅配便で届きます。

宅配便が届いたら、必要なものが全て届いているか確認して設定を行います。スマホの設定は説明書を見れば簡単に行えます。

スマホに入っているデータの移行に時間がかかる場合がありますが、逆に言えばスマホにたくさんのデータが入っていなければ数分で終わる程度です。

申し込みから開通をするまではdocomoの通信が使えますので、電話もデータ通信も問題なく行えます。

3.SIMの開通

スマホの設定が終わったら、SIMの開通を行います。

実際に通信しているSIMをdocomoから楽天モバイルに切り替える作業です。

切り替え作業を行うと、楽天モバイルにつながった新しいスマホが使えるようになり、docomoにつながった古いスマホの通信ができなくなります。

なお、ちなみにdocomoで使っていたスマホもwifiにつなげればデータ通信などはできますし、SIMを入れ替えれば通話も可能です。

メルカリで古いスマホを販売するために行ったこと

  1. メルカリに登録する
  2. スマホのデータを消す
  3. 出品する

メルカリで古いスマホを販売するために行ったことは3点です。

メルカリに登録する

まず、メルカリにアカウントがない場合には、メルカリに登録してください。

登録は「Facebookで登録」「Googleで登録」「メールアドレスで登録」のどれかを選択します。

・メールアドレス
・パスワード
・ニックネーム
・性別(任意)
・招待コード(「EXFRJC」と入力)

入力内容はこちらになります。

招待コードはなくても良いのですが、あると時期に応じたお得があります。上記の招待コードは私のものです。他の方からコードをもらった場合には、そちらを使ってお得を手に入れてください。

スマホの写真を撮りデータを消す

出品するスマホをきれいに掃除して写真を撮りましょう。

画面の状況を見せるためにも、データ消去前に撮影するのがおすすめです。

夜に蛍光灯の下で撮影となるとあまりきれいに取れないので、昼間に屋外で撮るのが良いですよ。後でトリミングができるので少し余白を大きめにとって写しておきましょう。

撮影する写真は、自分と同じ型番のスマホの出品者の画像を見ていると必要な写真がわかってきます。

撮影が終わったらスマホのデータを削除しましょう。「電話帳」「写真」「メール」のデータ削除は必須です。データは本体とSDカードに保存されていますので、本体のデータをSDカードにコピーしてから本体のデータを削除します。

データの削除方法がわからない場合には「スマホの型式+データ削除」で検索すると削除方法が分かります。

本体のデータを削除したら、SDカードを取り出して準備はOKです。

出品する

撮影が終わったら出品しましょう。

出品にあたっては、すでに出品されている同じスマホの型式を検索して、安い順に並べた上でスマホの状態や付属品などから、金額目安をつけます。

早く処分してしまいたい場合には、現在販売中の同じ型式のスマホ(ジャンクを除く)で、一番安い価格に設定するとすぐに売れると思いますよ。

発送は、セブンイレブンなどで「らくらくメルカリ便」の箱を購入してスマホに緩衝剤を巻いた上で、両面テープで箱に貼り付けると中で揺れずに安全に配送できます。

まとめ

今回は、聴覚障害であまり電話を使わなくなった父の電話の運用を安く抑えたお話でした。おまけに、元々持っているスマホなどを無駄にしない方法もお伝えしました。

・携帯やスマホをあまり使わない高齢者にはキャリアの維持費は高額
・携帯やスマホの運用費を安く抑えたいなら、格安SIMや楽天モバイルがおすすめ
・通信会社の乗り換えの時にスマホを購入するとお得に買える
・不要になった携帯やスマホは、意外と高額で売れる
・不要な携帯やスマホを売る時には、必ず中のデータを消す

高齢者の方が、キャリアを乗り換えたりスマホを売るのは難しいと思いますが、あ〜だ、こ〜だ話し合いながら手伝ってあげて新しいことに挑戦するのは脳の刺激にもなって楽しそうでした。

らくらくスマホから、アクオスのかんたん画面に移行しましたが、比較的すんなりと移行できましたよ。